輪行はタケノコに気を付けて!
2021年01月27日
目的地まで電車などで移動して大自然の中、走りたい所だけ自転車で走る・・東京都内にお住まいの方でしたらそういった夢を簡単に叶えてくれる輪行。輪行袋に自転車を詰めて電車に飛び乗ればそこは大自然の中、楽しくないワケがありません。
『東京サイクリングツアー&レンタサイクル』でもその楽しさを体験して頂きたく輪行袋もロードバイク・クロスバイクのレンタサイクルと合わせてお貸ししております。
が、少し待ってください。輪行袋に自転車を詰め込むには自転車の前後ホイールを外す必要があります。さらにホイールを正しく装着する必要もあります。
それが簡単に聞こえるかか難しく聞こえるかは人それぞれですが、これが結構曲者で、扱いを間違えると重大事故に繋がる恐れがあります。と申しますか、普通の人間の感覚だと普通に間違えてしまいます。たったこれだけの事でホイールがロックしてしまうのかとびっくりします。
それが何かと言うと・・
自転車のホイールの軸(クイックリリーススキュアー)の両端に付いているタケノコバネ(円錐状のバネ)の向きです。地面から生えるタケノコではありません笑
このバネの役割は自転車の本体にホイールを装着する時に本体とホイールの間にバネによる隙間を作る事でホイールを簡単に装着する事です。問題になるのがこのバネの向きです。例えば、棒の先に円錐状のものを刺す場合どちらの向きに刺しますか?多分殆どの方は先が尖った方を先の方にすると答えると思います。世代がバレてしまいますが、パラソルチョコのイメージです。
パラソルチョコは甘くて私も大好きだったのですが、ホイール装着は甘くありません。パラソルチョコと同じ向きにタケノコバネを着けてしまうと走り出した時にホイールがタケノコバネに絡まってしまいタイヤがロックしてしまいます。
そもそもホイールを装着した時に奥まで入らない等違和感があるのでそこで気が付けば良いのですが初心者の方では気が付かずそのまま走ってしまう可能性があります。事故に繋がらないまでもホイールに絡んで伸びきったタケノコバネを取リ除こうにもテコでも動かないほどがっちり絡んでしまっています。
乗る前からこんな事になってしまったら楽しいはずのサイクリングも楽しい訳ありません。
『輪行はした事がないけれど、輪行の経験者がいるから大丈夫です』と出発される方がおりますが、インターネット上にホイールの着脱方法が沢山あるので参考にされた方が良いと思います。そういう方でも戻ってくるとタケノコバネが逆に付いていたり、紛失してしまう方が多いです。ホイールの向きも違っています。
余程の事がなければ事故に繋がる前に違和感を感じますが、念のために走る前はブレーキ、クイックリリース、チェーンがスムーズに回るかを確認してください。
弊社では認識不足による事故を防ぐためにクイックリリーススキュアーはホイールから外さない事をお願いしております。これを外さなければタケノコバネの紛失や向きを間違える事はありません。
因みに紛失はホイールの装着に3秒ほど余計に時間が掛かるだけで走行中の安全性や機能性に問題はございません。
弊社では輪行する為のレクチャーも行っております。お気軽にお問い合わせください。